自分を信じるレッスン マインドフルネス・セラピー入門〜自分を信じて、感情をあることにする大切さがわかる本

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自分を信じるレッスン マインドフルネス・セラピー入門 手塚郁恵著を読みました。
この本の帯にはこう書かれています。

ネガティブな感情を大切に
それはいのちの声だから
怒り、うつ、不安、イライラ、絶望感・・・
でも、その苦しみをなくそうとするのではなく
ゆっくりと身体で味わってみると・・・

昔の自分は、ネガティブな感情、特に怒りの感情は、本当に出さない様にしていました。
それを出すことは、悪いことで、そして自分が周囲の人から見捨てられてしまう様様な感じがしていました。
そして、理性と理論で生きていける、そうすれば充実した人生が送れると思っていましたが、現実はその真逆になっていました。
今は心について学び、まず良い/悪いのジャッジをせずに、あっても良いと思える様になりましたが、この帯に書いてる言葉を見て、あの頃のことを思い出しつつ、感情を感じるということについて、もう一度考えるきっかけとして読んでみました。

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この本の構成

この本は2つのパートに分かれていて、前半は感じることの重要性と、マインドフルネスの方法や考え方について書かれています。
後半はマインドフルネスセラピーの実際のセッションが6例記載されています。

あなたの怒りにもワケがある

あなたの怒りにもワケがある
あなたの悲しみにもワケがある
あなたの疲れにもわけがある
という言葉は、原因をすぐに探そうとということではなく、怒りにも、悲しみにも、何か深い理由があるのだから、すぐに追い出してはいけないよ、という意味で受け取っていただけたらと思います。
自分の感情を「あってはいけないもの」として追い出すのではなく、私自身の大切な一部として、いたわること。怒りや、不安を抱えるあなた自身を受け止め、味方になることです。

以前の自分は感情は重視せず、理性・理論・知識を重視するバリバリ左脳人間でした。
でも怒りや悲しみを感じる場面は生きていれば出てきます。
とくに、経営をしていると、激しく感情が出てくる場面もやってきます。
そんな時、昔の自分は「大丈夫、問題は理論的に解決できるし、それで100%解決になる」と思っていました。
しかし、閉じ込めてきた自分、いない事にしていた自分、切り離していた自分
は、必ず全力でいる事を主張してきました。
「私はここにいます」「私もあなたの一部です」と言わんばかりに次々と問題が起こることで何度も、それがわかるまで主張してきました。
自分の感情を「あってはいけないもの」として追い出していると、いつまでも同じ問題はやってきます。
そうして、答えは自分の中にしかない ということを肚落ちできるまでやってきます。

アタッチメント(愛着)の問題

子供はも自然に親や身近な養育者とのふれあいを強く求めます。それは人が育つために不可欠なものと思われていますが、この経験が本人に不十分であると感じた場合、そこに愛着の課題生じます。
中略
アタッチメントには、身体の触覚的な経験だけでなく、自分の感情の全体が丸ごと受け止められたという経験も必要です。
中略
「嫌だ」というネガティブな感情を表現しても愛されると得心できることが、アタッチメントも大切な要素です。

私の母は「子供は嫌いだけど、自分の子供はほしい」という人でした。
なので、子供の頃には、病気以外の時はだっこをしてもらった記憶がありません。
父も昭和の男性でしたので、子供とのスキンシップはありませんでした。
また、子供の頃は「亡くなった兄の代わりに良い子をする」という役割を無意識にしてきたので、ネガティブな感情はあまり表には出さない子でした。
なのでこの課題は自分にとって、かなり大きな課題でした。
でもそれを解決できたから、人生が変化しているといい切れます。
人生を変えたい人は、この課題に向き合う必要があります。

まとめ

バイロン・ケイティさんの言葉に

世界はあなたの認識通りです。内側の世界と外側の世界は常に一致します。お互いの鏡なのです。

という言葉があります。
もし、あなたの心の中にある、ネガティブなものを見ない様にしてきても、外側の世界ではそれが鏡像となって現れています。
自分はそれに気がついてからは、ネガティブな感情もちゃんとあることを感じることにしました。
すると、外側の世界と内側の世界で矛盾がなく、因果関係も見えてきます。
これは、矛盾したままの状態よりも、はるかに精神的・身体的に負担は少ない状況です。そして問題解決のいろいろな手法がみつかり、短時間で問題を解決することができると思います。
あなたも、ネガティブな感情の言葉に耳を傾けてみませんか?

 

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仕事や人間関係で感じる苦しさや心の重荷を下ろし、「人生を生き直したい」「今までとは違う人生を生きること」にシフトしたい方のために。

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この記事を書いた人

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菊地 健介

感性と心を大切にする経営者、菊地健介です。
約30年プリント基板設計を仕事にしてきて、そのうち17年間は基板設計者と社長という2足のわらじで会社を経営してきました。
この過程で自分と自分の周囲に起こってきたつらくて悲しい経験から、心豊かな幸せを実現するためには感性もちゃんと使うこと、更に感性と理性のバランスを取ることが重要であることに気がつきました。
今は、それらの体験を生かして、カウンセリングやコンサルティングもしています。
また、更に深くカウンセリングを勉強していくその過程でのいろいろな気づきをブログで発信しています。