基板設計の工程(の流れ)についてのシリーズ3回目です。
今回は部品登録と登録した部品のチェックについて解説します。
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基板設計の工程(全体の流れ)
まずは新規に基板設計する時の順番と全体の流を示します。
(お客様)と記載がある工程はお客様実施項目です。
(1) 設計資料・仕様書・部品図面確認
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(2) 部品登録・チェック
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(3) 回路情報定義
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(4) 基板外形・禁止領域・高さ制限領域等入力
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(5) 位置指定部品配置
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(6) その他部品配置
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(7) 配置検図(お客様)
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(8) 修正
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(9) 配線
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(10)配線整形化・GNDベタ入力
↓
(11)チェック
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(12)シルク入力・チェック
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(13)検図(お客様)
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(14)修正
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(15)設計承認(お客様)
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(16)ガーバーデータ・基板製作用図面作成
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(17)組立図・搭載機用データ作成
部品登録・チェック
この工程は、頂いた部品図面を元に、CADに部品情報を登録します。
入力する情報には
1)絵柄的な情報=銅箔・レジスト・メタルマスク・シルクなど
2)数値的な情報=端子の等価定義・部品高さ・ピン番号など
があります。
この工程を更に細かく書くと以下の様になります。
部品登録指示書作成・・部品図面と回路図を元に、PAD寸法・
ピン振りなどを指示する指示書を作成します。
↓
登録指示書チェック・・上記仕様書を指示書作成者以外の人が
チェックします。
↓
登録作業・・・・・・・絵柄的な情報を入力してピン振りをします。
その後に端子の等価定義や部品高さなどの数値的
な情報を入力します。
↓
チェック・・・・・・・回路図・部品図面・登録した部品の3点照合を
作成者と作成者以外の2人が行います。
上記の様な工程を登録する部品全てについて行いますので、この工程はかなり時間がかかります。
なぜこの様に時間をかけて、慎重にやっているかと言うと、基板で起こるミスの約60%程度は部品に関係するミスだからです。
なので基板でのミスを無くす為に、この段階でのチェックはとても重要であるという認識で、時間と人をこの工程にかけています。