基板設計に必用な資料についてのシリーズです
最初に基板設計依頼時の資料にはどんなものがあったか一覧してみましょう。
基板設計に必要な資料
1 回路図
2 ネットリスト
3 部品リスト
4 基板外形図
5 部品レイアウト図
6 部品カタログ
7 配置・配線の注意事項
8 配線仕様等、基板に制約があるデバイスはその仕様書
9 規格に則った設計をしなければいけない場合はその仕様書
photo by Takashi Q. Hanamura Takashi Q. Hanamura Photography
基板外形図・部品レイアウト図支給の形式
基板外形図・部品レイアウト図とも基本的に図面なので、以下の様な形式になります。
1)pdfまたは tif形式のファイル
2)Wordのファイル
3)Excelのファイル
4)PowerPointのファイル
5)DXFファイル
6)Visioなどドローソフトのファイル
7)その他のファイル(機構CADなどのファイル)
上記の中でどの基板設計メーカーに確認なしで送っても大丈夫なのは1)〜3)までのファイルです。
逆に4)以下のデータを支給する場合は、事前に基板設計会社に確認した方が良いでしょう。
4)のPowerPointはだいたい大丈夫ですが、小さなメーカーなどでは持っていない会社もあったりします。
これは、一番手に入れやすい officeのセット=「Microsoft office Personal」がExcel・Word・Outlookだけなのでそんな事情になっています。
5)のDXFファイルはフリーソフトでDXFビュワーもありますがあまり一般的ではありません。
但し、DXFデータを読み込める基板設計CADを持っている場合このデータはとても有効に活用できます。
6)のMicrosoftのVisioなどドローソフトや7)の機構CADのファイルの場合、もらった方も同じソフトを持っていないと見る事ができませんので、かなり限定された用途になります。
これらのソフトを使って外形図等作成した場合は必ずpdfにして渡す様にしてください。
今はフリーのpdf変換ソフトもありますのでそれを使えばpdfにできます。