基板設計の工程(の流れ)についてのシリーズ6回目です。
今回は、位置指定部品の配置とその他の部品の配置について解説します。
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基板設計の工程(全体の流れ)
まずは新規に基板設計する時の順番と全体の流を示します。
(お客様)と記載がある工程はお客様実施項目です。
(1) 設計資料・仕様書・部品図面確認
↓
(2) 部品登録・チェック
↓
(3) 回路情報定義
↓
(4) 基板外形・禁止領域・高さ制限領域等入力
↓
(5) 位置指定部品配置
↓
(6) その他部品配置
↓
(7) 配置検図(お客様)
↓
(8) 修正
↓
(9) 配線
↓
(10)配線整形化・GNDベタ入力
↓
(11)チェック
↓
(12)シルク入力・チェック
↓
(13)検図(お客様)
↓
(14)修正
↓
(15)設計承認(お客様)
↓
(16)ガーバーデータ・基板製作用図面作成
↓
(17)組立図・搭載機用データ作成
位置指定部品の配置とその他の部品の配置
この工程では部品の配置を行って行きます。
部品配置の際の手順としては以下の様な手順で行います。
部品同士の間隔などの配置制約を設定
↓
位置が指定されている部品
↓
大物部品(IC・コネクタなど)
↓
その他の部品の部品配置
↓
全部品配置したら、位置指定部品に寸法線を入れる
等長配線や差動配線がある場合、部品配置の段階でそれら配線の
スペースを考慮して配置を行います。
またEMC対策や信号品質(Signal Integrity)を
考慮した基板では、それらの部品・ピン・配線を考慮して配置を行い
ます。
その為、上記の様な配線指定のある基板では部品間隔が大きく取って
あります。
基板は部品配置の善し悪しで、基板の出来が決まると言っても過言では
ありません。ここは、基板設計の工程で最も重要な工程です。
指定の基板サイズ内に入る/入らない等の検討もここで行います。