「怒り」自分にめざめるレッスン 手塚郁恵・福田京子・川口恵美子著〜怒りを禁止している人に読んでほしい本

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感情の中で、「怒り」の感情は多くの人が感じたくない、もし感じてしまったら感じなかったことにしたいと思うんじゃないでしょうか?
この本では、「怒り」の感情に注目し、そして「怒り」の感情が持っている意味について書かれている本です。
この本を読むことで、以下の点が新たな視点として得られたり、理解が深まります。

怒り=悪者ではない

怒りはその人の生きようとする「命からのメッセージ」
怒りの根底には、自分はそんなふうに粗末にされたり否定される存在ではない、という確固たる信念があります。

人は、ポジもネガもあって一つです。
それをポジ(良いこと、良い面)ばかりを見て受け取る様にするとネガが抑圧されます。
抑圧されたネガは、だんだんと発酵してきます。
そして、きっかけがあると大噴火します。
抑圧になるのは、この本の中で言われているように、自分はそんなふうに粗末にされり否定される存在ではない、という確固たる信念があるからです。

「アタマに来る」と「腹が立つ」=怒りには種類がある

その一つとして、同じ言葉を、頭にかけるのと、腹にかけるのとでは、相手の反応がまったくちがうのです。
私たちのワークでは、「怒り」をアタマで考えるよりも、オナカで感じてみよう、とします。腹で感じると、自分の今ここでの感覚・感情が出て来て、自分のなかのいのちのプロセスがどんどん展開していくのです。

怒りの衝動に駆られた時に、怒る一方でそれを観察する自分もいる様になると
・その怒りは身体のどの部分が一番反応しているか?
・そこはどんな感じがするか?
・例えていうと(比喩を使って言うと)どんな感じか?
等々が観察できるできます。
そうすると、怒りにも種類があるのが感じられると思います。
・本書に書かれているように、アタマで感じる怒り・肚で感じる怒り
・火山の爆発の様な怒り、赤黒い溶岩がブクブク泡立つ様な怒り
さまざまな怒りの種類があるのが、感じられると思います。
これについては、自分の体験も含めて別エントリに書きたいと思います

2つの会話

出来事を説明する・理由等を納得して欲しい時、何か頼む時
話し手=頭の理解   聞き手=頭の理解

用件が伝わる

気持ちを話したい時、わかってほしい時
話し手=身体で感じる、心が共感する  聞き手=身体で感じる、心が共感する

心のコミュニケーションができる

話し手=頭の理解  聞き手=身体で感じる、心が共感する
または
話し手=身体で感じる、心が共感する  聞き手=頭の理解
ではコミュニケーションできない

これはよく、男女の会話で例がありますね。
女性=気持ちがわかってほしい
男性=解決策を示す

コミュニケーションできない
これは昔自分もやっていました。
なにせ理論と理性とが全てだと思っていましたので、全ての会話を頭で理解しようとして、相手を怒らせたり失望させたりしていました。

 まとめ

・怒ってはいけないと思っている人
・しょっちゅう怒っているの人が家族の中にいてイヤな思いをしている人
・子供の頃に父母がいつも怒っていた人
ぜひ、本書を手にとってみてください。
また、本書の中にはワークの例もいくつか書いていますので、カウンセラーさんにも参考になる本だと思います。

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この記事を書いた人

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菊地 健介

感性と心を大切にする経営者、菊地健介です。
約30年プリント基板設計を仕事にしてきて、そのうち17年間は基板設計者と社長という2足のわらじで会社を経営してきました。
この過程で自分と自分の周囲に起こってきたつらくて悲しい経験から、心豊かな幸せを実現するためには感性もちゃんと使うこと、更に感性と理性のバランスを取ることが重要であることに気がつきました。
今は、それらの体験を生かして、カウンセリングやコンサルティングもしています。
また、更に深くカウンセリングを勉強していくその過程でのいろいろな気づきをブログで発信しています。