母は長期入院の療養型病院入院して、静かな病室で緩やかに終末がやってくるまでの時をすごしています。
入院して約七ヶ月寝たきりで、軽度だった認知症がずいぶん進んでしまいました。
起きていれば、私が来たことはわかりますが、最近は起きている時間がとても少ないです。
話しかけても、口元/目元を時々動かす、かなり弱い反応です。
声はだしません。目を開いていても目線が宙を泳いでいる時も多々あります
この様な状況の母に最初はどの様に接したら良いか戸惑いましたが、今はプロセスワークのコーマワークの一部を応用してコミュニケーションしています。
そのコミュニケーションの中で、握った手からの反応も重要なシグナルになるという事を体感したのでシェアしたいと思います
手から伝わる反応もシグナルになる
手を握って、その手の握り方、握る力等もチャネルの1つになります。
寂しさや嬉しさを感じたときに、手にも当然力が入ります。そしてそこから、その人の感情を推測することができます。
握った手の反応はかなり有効なチャネルと思います。
実際どの様にやっているかは以下のエントリに書きました
終末に向かう認知症の母とのコミュニケーションにコーマワークを応用してみる
終末に向かう母とのコミュニケーションにコーマワークを応用してみる〜実践編
でも、最初に重要なのは呼吸です。
呼吸を合わせることによってその人の今の感情・感覚について、ある程度予想を立てることができます。
それから観察して更にコミュニケーションの精度を高めていきますが、その時に有効な方法が、手を握ってその反応を見ること+あと1つチャネルをみつけてそこから出るシグナルにフォーカスすることです。
認知症など反応の薄い人と精度を上げたコミュニケーションを図りたい時には、
呼吸+反応の出ていチャネル1個目+更にもう一つチャネル
=呼吸を合わせる+握った手の反応等+表情等のチャネル
で見て行けば、精度の良いコミュニケーションが取れます。
参考図書: