基板設計の工程(の流れ)についてのシリーズ4回目です。
今回は、回路情報定義について解説します。
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基板設計の工程(全体の流れ)
まずは新規に基板設計する時の順番と全体の流を示します。
(お客様)と記載がある工程はお客様実施項目です。
(1) 設計資料・仕様書・部品図面確認
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(2) 部品登録・チェック
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(3) 回路情報定義
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(4) 基板外形・禁止領域・高さ制限領域等入力
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(5) 位置指定部品配置
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(6) その他部品配置
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(7) 配置検図(お客様)
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(8) 修正
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(9) 配線
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(10)配線整形化・GNDベタ入力
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(11)チェック
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(12)シルク入力・チェック
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(13)検図(お客様)
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(14)修正
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(15)設計承認(お客様)
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(16)ガーバーデータ・基板製作用図面作成
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(17)組立図・搭載機用データ作成
回路情報定義
この工程は以下の2つの事を行います。
1)部品の割付をする。
一個の部品(=一個の回路番号)に対して上記で登録した部品のうちどれか一つを割り当てます。
実際にやることとしては、
回路番号:部品種別;
・ ・
・ ・
というテキストのファイルを作成して、それをCADに読み込ませています。
2)上記で割り当てた部品に対して、支給頂いたネットリストの情報を付加します。
これは、上記1)が出来た後、CADの機能を利用して、ネットリストを読み込ませます。
上記の1)も実はミスの起こり易い工程です。
ここでミスをすると、基板では1608のPADなのに、実際の部品は2125だった・・ という事になります。
その為私たちはこの部品割付のチェックも、1)のテキストファイル完成後と基板設計終了した時点と2回、お客様支給の部品リストと比較チェックを行います。
ここまで終了すると、基板のCADデータが出来ます。