心の設計書

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06. ガジェット人柱

Windowsの業務用ソフト BoardDesigner(基板設計CAD)はOS X Maverricks上で動くか?

Windowsの業務用ソフト BoardDesigner(基板設計CAD)はOS X Maverricks上で動くか?
ガジェット人柱検証 今回は
「Windowsの業務用CAD、基板設計用ソフト BoardDesignerはOS X Maverricksで動くか? 動く場合は実用に使えるか?」
を検証してみたいと思います。
 MacでWindowsを動かす場合、
1)BootCampを使用して、OS Xとは別のパーテーションにWindowsをインストールする
2)OS X Maverricks上でマルチOSを実行できるVM(Virtual Machine)ソフトを使用し、Windowsを動かす
という2種類の方法があります。
実はすでに1)の環境は構築していますが、MacとWindowsと切り替える際に再起動が必要になり不便です。
仕事でMacもWindows PCも両方使いますが、Macを使っていて基板データが見たい時やちょっと直したい時って結構あります。
少しだけやりたいのに今はいちいちWindowsに切り替えていてとても面倒なので、Macで基板設計できればいいなと思っていたので、それが可能か検証してみることにしました。

●業務用CADソフト故の、問題となりそうなこと。

今回は業務用基板設計CADを動かすということで、高いハードルは2つあります。
1)2次元だけど一応CADなんで、グラフィックの性能はそれなり必要なこと。例えば、画面をスクロールしながら見ていく時に画面の切替は早くないと使用に耐えないが、VM(Virtual Machine)ソフトを使用する場合、処理速度に問題はないか?
2)CADソフトを起動する時に認証が必要。その認証は、USBに接続されたハードウエアキーを認識して暗号化されたライセンスを読み出すことが必要

2014-01-15 18.46.00

デバイスドライバーがうまくインストールできなかったり、何かの原因で動かないとハードウエアキーの認識しない⇒ソフトが起動しないということになるので、これはちょっと厄介ですね。

●テストに使ったハードウエアとソフトウエア

1)ハードウエア
Macbook Pro 15インチRetinaディスプレイモデル Mid2012
2.6GHzクアッドコアIntel Core i7プロセッサ  16GBメモリ
2)ソフトウエア
OS X Maverricks
仮想環境で動かすWindowsはWindows7Pro 32Bit
基板設計CADはBoardDesigner Rev13
VM(Virtual Machine)ソフトは Parallels Desktop9 を使用
VMソフトで有名なのは  Parallels社の「Parallels Desktop for Mac」と VMware社の「VMware Fusion」です。
どちらの製品も無料のトライアル版がダウンロードできます。両方無料で試せるので、失敗したら次のソフトを試せばよいということで、最初はアップルストアまたはアマゾンで買えるParallels Desktop for Mac から試してみことにしました。
最新のParallels Desktop9トライアル版 はここでダウンロードできます。
また、一応このようなサイトのレビューを見て両方のソフトの概要は確認しました。

 

●すでにあるBootCampの環境を利用して仮想環境を構築する

今回検証に使用するMacはBootCampを使用して、すでにWindows7 Pro とBoardDesignerがインストール済みで動いています。そのPCのMac側にParallels Desktop9をインストールして仮想環境を構築します。
Parallels社の「Parallels Desktop for Mac」と VMware社の「VMware Fusion」もBootCampのパーテーションをVMマシンとして利用が可能です。
これを利用して、少しでもハードルを下げて、かつインストールにかかる時間を少なくしようという狙いです。しかし後でこの判断が致命的な問題点の原因になります。
この状態では、マイクロソフトのライセンス規約違反になりますので、最後まで読んで対策し、違反にならないようにしてください。

 

●Parallels Desktop9のインストールと仮想環境の構築

トライアル版をダウンロードすると、インストール方法が記載されたウインドウが出ますのでそれに従いParallels Desktop9をインストールします。
インストールが終わったら「Parallelsウイザード」の画面より「BootCampからWindowsを使用」を選ん「続行」をクリックすると仮想環境の構築が始まります。
構築が終わるとWindowsにログインできる様になりますので、ログインするとParallels Toolsが自動インストールされ再起動後に利用できます。ここまでの時間は約20分ぐらいです。
再起動後にWindowsにログインして、USBのポートにハードウエアキーを刺した所、デバイスドライバーのインストールが始まりました。
インストール終了後にはハードウエアキーは認識されました。あっけないくらい簡単でした。

●基板設計CADはBoardDesigner Rev13 は動くか?

ハードウエアキーで認証ができる様になったので、BoardDesigner Rev13 は動きました。カスタマイズしたCAD環境もそのまま利用できました。

 

2014-01-14 17.09.52

●動作は実用に耐えるか?

画面のスクロール等はBootCampの時とほぼ同じに動きます。
短時間ですが設計してみましたが、ポップアップメニューの表示速度や、コマンドの処理速度もBootCampの時とほぼ一緒です。十分使えるレベルでした。
で、ここで終わればめでたしめでたしですが、残念ながらこのままでは終わりませんでした。

●Windowsのライセンスの問題

ここで気になったのでWindowsのライセンスについて調べてみたところ以下の様でした。
「PCが1台でも、BootCampにWindowsがインストールされており、仮想マシンがBootCampから起動する場合はライセンスが2本必要」
残念ですが、今回の場合ライセンスが2本必要でした。
他にもWindowsのライセンスについて調べてみたところ以下の様に記載されていました。(2014年1月時点)
1)Windows8より規約が変更になり2本必要となった。これはこのページにも明記してあります
2)同時にWindows7以下過去のOSでも同様の扱いになり、Windowsのアクティベーションの画面が出る場合がある。参考にしたのは このページなどです。検索すると多数出てきますので、興味ある方は調べてみてください。
今回私がParallels Desktop9をインストールし仮想環境を構築した時には上記のWindowsのアクティベーションの画面は出ませんせしたが、このままではライセンス違反です。

●ライセンス違反の対処

というわけなので、今回検証に使用したPCでは、Mac側からParallels Desktop9を使用してBootCampにインストールしているWindowsを起動することはやめにしました。
また、今回は検証が目的で、現実的には15インチのノートPCで基板設計することは非効率的ですのでこの仮想環境は削除することにしました。
仕事で使用する場合は「時間=お金」なのでWindowsを更に1本買い増すのアリかと思います。将来的に、例えばiMacの27インチを用意できたら2本ライセンスを用意して再度環境構築をすることにしましょう。

●やれやれと思うこと

本題とは離れてしまいますが、Windows8が出る前はこの方法でもライセンス違反にはならなかった様です。
その時点と比較するとこれは改悪ですね。まあマイクロソフトはOS屋さんなのでMaverricksの様にタダにするわけにはいかないでしょうが、それでも改悪は無いんじゃない? と思います。
こんなことが続くと、あと10年後には、iOSとAndroidが90%くらいのシェアでWindowsなんて5%以下になってしまうんじゃない?と思うのは私だけでしょうか。
ということで、なんだかイマイチな結果になってしまいましたが今回の検証を終わります。
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