ロバート・シャインフェルド著、「ザ・マネーゲーム」から脱出する法を読みました。
この本の内容は、最初は、まるで「日本昔話」のように突拍子もない空想の世界の様に思えます。
でも、読んだあとに再度考えると、
1)自分の意識が世界を作っている
2)自分の感情も含めてあるがままを良しとする
ということを「思い切り極端な方向に振って考えたとき」かなと思います。
以下ひとつづつみてみましょう。
1)自分の内側の世界と外側の世界は常に一致する。
つまり自分が良くないこと・ものを意識すると、現実で良くないことが起こるし、その逆もしかり。世界は自分の認識通り。
著者は書いています
「自分の意識が人生で経験するすべてのことを創り出しているのだ」と心から「納得する」ことがどうしても不可欠です。
この本の設定は、
「本来のあなた」=無限の存在であり、フィールドは「無限の可能性」という状態にある。どんなことでも可能でそんなものでも作り出せる。
しかし、意識が何かを作り出そうとという特定のいとを持ってフィールドに向かうと、無眼の可能性の状態が崩れ、その特定の意図によって限定された単なる一つの可能性になる。
そして、第一段階では「本来の自分」は自分を「本来の自分」とは正反対の存在と思わせるためにあらゆる手段が講じられる。
第二段階では、「真実」を探し始めると「本来の自分」は役割を変えて「世紀の宝探し」に連れ出し、第一段階で隠した力や豊かさや知恵を取り戻す手助けをする
という設定です。
これってRPGの主人公の設定によく似ていると思いませんか?
もともとはすご力をもっていたり、力を受け継ぐ素質がある
↓
でもその力を知らない。または封印されている
↓
冒険の旅に出てその力を知るまたは取り戻す
まさしくRPGですよね。
著者にユニークな視点は、最初に
「自分の自然な状態が無限の豊かさの一部であり、自然な状態でいる時には何も欠けているものがない。何も不足していない」
と定義してしまうことだと思います。
自分的な発想では、足りないものが多々あり、それを学習や経験によって補って自分を強化していくという発想です。
RPGではピンとくる設定も、現実世界のお金に関わる事となると、なかなかこのようには発想できません。そういう意味で、この逆転の発想は目から鱗でした。
2)現実は常に優しい。
現実についての私たちのストーリーが私たちの視野を曇らせて、現実を曖昧にしている
著書の中で、第一段階から第二段階へと進むためには 感謝と「プロセス」と呼んでいる自分の内面との対話が必要と書いています。
その「プロセス」と呼ばれている自分の内面との対話の中で、
1)不愉快の中に飛び込む
2)不愉快なエネルギーを残さず感じる
3)その不愉快のエネルギーが最高地点に達したら、それは本物ではなく自分の意識が作ったものであることを認める
というものがあります。
これはすなわち、私たちの思考が作り出すストーリーが真実と現実を脚色しているから、それを認識するための一連の方法です。
最初にも書いた通り、本書はまるでRPGや日本昔話の様に感じられると思います。
でも、その裏には
「感情をジャッジしないですべて感じる」
「足りないという観念から、すでに足りている・持っているという観念への転換」
について独特ではありますが書かれています。
3)まとめ
読み手は選ぶ本ですが、ハマればとても参考になる本だと思います。