基板設計の工程−改版場合

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2020年、現在は、心理カウンセラー・コミニケーション研修講師の活動を行なっています。

基板設計については、活動を行なっておりません。基板設計に関してお問い合わせいただきましても、心理カウンセラーの活動が多忙なため、お返事が難しい状況です。

(過去のログとして記事は公開しています。)

基板設計の工程、改版の場合です。
一度設計終了した基板に対して、修正・変更を行う事を改版と呼んでいます。

改版の時の全体の流れを示します。
順番と全体の流を確認してください。
(お客様)と記載がある工程はお客様実施項目です。

(1)新旧比較チェック

(2)部品登録・チェック(必要な場合)

(3)変更後ネット・部品情報適用

(4)基板外形・禁止領域・高さ制限領域等変更
(必要な場合)

(5)変更適用

(6)配線整形化・GNDベタ入力

(7)チェック

(8)シルク入力・チェック

(9)検図(お客様)

(10)修正

(11)設計承認(お客様)

(12)ガーバーデータ・基板製作用図面作成

(13)組立図・搭載機用データ作成

では各工程の説明です。
上記の中で新規設計の際に説明した工程の説明は省略いたします。

photo by Takashi Q. Hanamura  Takashi Q. Hanamura Photography 

(1)新旧比較チェック
ここでは一つ前の基板との比較チェックをします。
主な比較内容は
1)部品の追加・削除・変更
2)外形・各種禁止領域の追加・削除・変更
について新旧を確認します。

これを行う目的は変更内容の把握と、ご連絡頂いた変更内容や打合せで話のあった内容以外に変更されている部分が無いかの確認です。
その為、お客様に頂く資料や御使用のCAD環境よって、チェック内容やかかる時間が変わってきます。

たとえば、回路設計CADと基板設計CADが連携している環境の場合、部品過不足や変更等は自動で適用される為、下記の変更適用を行った後、それらに関して確認します。
逆に、回路図と部品表とを別々に作成していらっしゃるお客様についてはこの段階で部品リスト新旧を並べて人手でチェックします。
上記の場合、時間はかかりますが、このチェックは必ず最初にやります。
それは、変更点は最初に全部出し、基板の近い場所の変更部分はまとめて変更してしまった方が、効率よくできる為です。

またここでは、皆様のご協力が非常に重要になってきます。
具体的には
1)変更来歴をちゃんと作ること。
2)以前の基板でパターンが問題あった場合には、どんな問題があって、
どの様に対策したいのか、御説明して頂くことです。
皆さん「なぁ〜んだ。そんな事か」と思われるかもしれませんが、意外と皆様なおざりの事多いと思います。
特に2)をしっかりやって、回路設計者の皆様と基板設計者との間で「情報の共有」をしておく事が、次の機種や同一機種で同じ問題を出ない様する為の第一歩となると思います。

photo by Takashi Q. Hanamura  Takashi Q. Hanamura Photography 

(2)は新規の場合と同じなので省略します。

(3)変更後ネット・部品情報適用
ここでは部品の追加・削除・変更と、それに伴うネットの変更を基板ファイルに適用します。
これもお客様のCAD環境によって、手順と時間が異なってきます。回路図と部品表とを別々に作成しているやり方の場合に変更内容が正しく適用されているか、特に部品関連に関して、適用後にチェックを行います。

(4)基板外形・禁止領域・高さ制限領域等変更
外形・各種禁止領域の追加・削除・変更等がある場合には、基板ファイルに適用します。
もちろん適用したら、チェックです。

(5)変更適用
ここでは、実際に配置・配線を行いながら変更を適用します。
(1)でも書きましたが、基板の場所的に近い部分は一緒に変更してしまった方が効率が良いので、同一部分は一度に変更してしまいます。

以下の工程は、新規の場合と同じなので省略させて頂きます。
以上が、改版の場合の工程です

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この記事を書いた人

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菊地 健介

感性と心を大切にする経営者、菊地健介です。
約30年プリント基板設計を仕事にしてきて、そのうち17年間は基板設計者と社長という2足のわらじで会社を経営してきました。
この過程で自分と自分の周囲に起こってきたつらくて悲しい経験から、心豊かな幸せを実現するためには感性もちゃんと使うこと、更に感性と理性のバランスを取ることが重要であることに気がつきました。
今は、それらの体験を生かして、カウンセリングやコンサルティングもしています。
また、更に深くカウンセリングを勉強していくその過程でのいろいろな気づきをブログで発信しています。