基板設計に必用な資料についてのシリーズです
最初に基板設計依頼時の資料にはどんなものがあったか一覧してみましょう。
基板設計に必要な資料
1 回路図
2 ネットリスト
3 部品リスト
4 基板外形図
5 部品レイアウト図
6 部品カタログ
7 配置・配線の注意事項
8 配線仕様等、基板に制約があるデバイスはその仕様書
9 規格に則った設計をしなければいけない場合はその仕様書
photo by Takashi Q. Hanamura Takashi Q. Hanamura Photography
DXFデータの支給について
DXFデータをどの様に使うかと言うと、図面として見るのではなくCADの基板ファイルの中に取り込んで利用します。
但し、多くの場合そのまま外形や高さ制限情報として使えるわけではなく、絵柄として取り込んでそれを下絵にしてなぞって行くような感じで、基板外形や高さ制限領域の入力を行います。
上記の様にそのままデータとして利用できるわけではありませんが、DXFデータがあると、外形・高さ制限領域・禁止領域入力の工程と部品配置の工程が効率よく進みます。
またミスが減らすことができます。
何も無い所から入力して行くのと、下絵をなぞるのとでは大違いと言うのは皆さんにもわかっていただけますよね。
尚、気をつけなければいけない点もあります。
それは、必ず図面としてpdfまたはtifのファイルもいっしょに渡すという事です。
使用しているCADにもよりますが、DXFデータが全て読み込めるわけではありません。
読み込めないデータ(=欠落するデータ)があります。
また、DXFデータの読み込みの際、文字の大きさは元の通りでなく文字サイズが変わってしまいます。(大きくなる場合が多いです)
その為、込み入った部分だとどの部分の数値かわからなくなる場合もあります。
そう言った時、図面から読み取りをする為です。
DXFの読み込みを行っていますが以下の様な部分が欠落しやすい傾向です
・引き出し線の先のやじるしや○部分
・十字やX字のハッチング部分
・まれに曲線部分がそっくり無いことも
(ベージエ曲線を使って書かれている部分)