基板について新入社員教育する時などに、教科書代わりになる本などを 紹介してみたいと思います。
尚、ここで新人と言っているのは、基板や基板設計について経験も知識もない(または少ない)人を想定しています。
●アマゾンや書店で販売している本の中でおすすめ
まずは買いやすいアマゾンや書店で販売されている本です。
日刊工業新聞社 高木 清著
図やフローチャートが必用な所に入っていて、わかり易い本です。
●入手がちょっと面倒だけどおすすめの書籍
日本プリン回路工業会で出版している「ぷりんとばんじゅく」シリーズです。 このシリーズは下記の様にいろいろなテーマに分かれた本になっています。
・ぷりんとばんじゅく 新入社員のためのプリント配線板入門
・ぷりんとばんじゅくII 新入社員のためのプリント配線板入門 -設計編-
・ぷりんとばんじゅくIV 新入社員のためのビルドアップ配線板入門
・ぷりんとばんじゅくVII 新入社員のためのフレキシブル配線板入門
・外国人労働者のための ぷりんとばんじゅくVIII -基礎級テキスト-
・ぷりんとばんじゅくV 新入社員のための実装入門
残念ですが、上記の書籍はamazonでは売っていません。
直接日本プリン回路工業会のHPで申し込むか、JPCAなどのショーの 会場で買うしか手に入りません。
そのせいか、あまり話題にならないですが、新人教育用にはとても良いと思います。
上記で6冊ほど紹介しましたが、状況に応じて更にオススメを紹介します。
●電気系の高専・大学等を出た人たちを教育する場合
・ぷりんとばんじゅく 新入社員のためのプリント配線板入門
と
・ぷりんとばんじゅくV 新入社員のための実装入門
をセットで買って、中身に沿って話をすれば、一通りのことは 教育できます。
ただ、これら2冊を最初から順に話していくと8時間やっても2日~3日かかりますので、抜粋して話をした方が良いです。
この内容がある程度理解できたら、ビルドアップ等々難しいものに移行しても大丈夫です。
●電気とは関係ない学校を卒業して、初めて基板を見る人たち向け
・外国人労働者のための ぷりんとばんじゅくVIII -基礎級テキスト-
と
・ぷりんとばんじゅくV 新入社員のための実装入門
とを教科書代わりにするのが良いと思います。
外国人労働者のための~には基礎的なことしか書いてありませんが、プリント基板が初めての人にはこちらの方が解りやすいと思います。
特に文系の方に教えなければいけない時は、これが絶対おすすめです。
以上がオススメの本です。
基板や基板設計については、大学・高等専門学校ではそれほど詳しく学ぶことは無い様なので、教育担当だった頃に、初めての人にもわかり易く書いてある本を探すのに苦労しました。
逆に、教える人も上記の本の内容がすらすら説明できれば十分です。
新人教育で悩んでいる人は、参考にしてみてください。