基板設計に必用な資料についてのシリーズです
最初に基板設計依頼時の資料にはどんなものがあったか一覧してみましょう。
基板設計に必要な資料
1 回路図
2 ネットリスト
3 部品リスト
4 基板外形図
5 部品レイアウト図
6 部品カタログ
7 配置・配線の注意事項
8 配線仕様等、基板に制約があるデバイスはその仕様書
9 規格に則った設計をしなければいけない場合はその仕様書
今回は6)部品カタログについてです。
photo by Takashi Q. Hanamura Takashi Q. Hanamura Photography
部品カタログ・部品の仕様書のどこを見るか
部品カタログ・仕様書で見る所は以下の様な部分です
1)部品型番とそのパッケージが書かれている部分
ICなど型番の末尾でパッケージを表しているものが多くあります。
その為、部品リストに書かれている品名がどのパッケージになるかはかなりしつこく確認します。
ここをいい加減にすると、基板と物が違って来てしまうので、とても重要な所です。
2)部品の端子名とピン振りの書いてある部分
回路図のシンボルと部品図面のピンが合っているか確認します。
3)部品の寸法が書いてある部分
部品の実外形をCADに登録する設計会社ではこの図が必要になります。
部品の外形を入力しない基板設計メーカでも、部品領域やシルクの外形などで実際の部品の大きさを入力するはずですのでこの情報は必ず必要になります。
4)推奨PADの部分
生産技術部門がある大きな御会社の場合は、自社の生産設備に合わせたPAD寸法やメタルマスク寸法を決めることができますが、一般の基板設計メーカーでは推奨PAD通りに部品登録します。
5)そして部品の配置や配線の約束事が記載されている部分
これを守らないと回路動作に大きな影響がありますので、必ず目を通します。
尚、英語でかかれた物は意味が把握するのが非常に難しい為、できるだけ日本語で書かれたものをお願いします。